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持病・通院があってもリゾートバイトできる?50・60代が出発前に確認すべきこと

最終更新:2026年6月8日
持病・通院があってもリゾートバイトできる?50・60代が出発前に確認すべきことのイメージ

「高血圧の薬を飲んでいるけど、リゾートバイトはできるのだろうか。通院が月1回あるし、住み込み先に病院はあるの?」——持病や常用薬がある50・60代の方から、こうした不安の声は少なくありません。

持病がある方のリゾートバイトは、「絶対に無理」でも「問題ない」でもなく、事前に確認すべき項目がある、というのが実態です。派遣会社のコーディネーターへ持病・通院の事情を伝えることで、体力負担の少ない職種・医療機関にアクセスしやすい勤務地・シフトへの配慮を受けやすくなります。

この記事では、持病・通院・常用薬がある方が応募前に確認すべき項目を整理します。就業の可否を判断するのは主治医と派遣会社であり、この記事はその判断材料を整理することを目的とします。「行けるかどうか」ではなく「何を確認すれば判断できるか」を知ることで、不安が具体的な行動に変わります。


まず主治医に相談する

診察室で医師と穏やかに相談する60代の様子
住み込み就業の予定・服薬状況・薬の補充方法の3点を主治医に事前に相談しておくと、先生から具体的なアドバイスを受けやすくなる。

リゾートバイトを検討していることを、主治医に伝えておくことが出発点です。「海外旅行に行ってよいか」を主治医に確認するのと同じ感覚です。

相談しておきたい内容は次の3点です。

  • 住み込みで環境が大きく変わること(生活リズム・食事・気候)
  • 選ぼうとしている職種の体力負担(立ち仕事・かがみ動作など)
  • 勤務期間中の薬の補充方法と、いざというときの対応

リゾートバイトを許可するかどうかは主治医にしか判断できません。また「普段問題なく生活しているから大丈夫」という自己判断は、環境の変化が想定外の体調変化につながるリスクを見落としがちです。事前に確認しておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。


派遣会社のコーディネーターへ持病を伝える

伝えることのメリット

登録時に持病・服薬の状況をコーディネーターへ伝えることで、次のような配慮を依頼しやすくなります。

  • 体力負担の少ない職種・ポジションへの絞り込み
  • 勤務地近くに医療機関がある求人の優先
  • 通院日に合わせたシフト調整の相談
  • 就業中の体調変化に対するサポート体制の確認

伝えるかどうかは本人の意思によります。ただし「落とされるかもしれない」という不安から黙ったまま就業を始めると、体調変化が起きたときに職場・会社が対応しにくくなります。最初に状況を共有しておいたほうが、双方にとって動きやすくなることが多いです。

何を伝えるか

病名を正確に伝えることが必須というわけではありません。就業に影響しうる範囲で伝えるのが基本です。

  • 定期的な通院の有無と頻度(月1回など)
  • 常用薬がある(薬の種類まで伝える必要はないケースが多いです)
  • 「立ちっぱなしがきつい」「重いものが持てない」など体力の制限
  • 「熱い環境が苦手」「急な気温変化に弱い」といった体質

具体的な制限を伝えることで、コーディネーターが職種・勤務先を絞り込みやすくなります。


勤務地周辺の医療環境を確認する

山間の温泉地の集落に小さなクリニックがある静かな風景
山間の温泉地でも集落内に診療所が設けられているケースがある。事前にコーディネーター経由で確認しておくと安心。

住み込みのリゾートバイトでは、勤務地によって医療アクセスの状況が大きく異なります。都市型ホテルであれば周辺に内科・薬局が複数ありますが、山間の温泉地・離島・スキー場では医療機関が限られるケースがあります。

事前に確認しておきたい項目です。

確認項目確認先
最寄りの内科・クリニックまでの距離・交通手段コーディネーター経由で求人先に確認
調剤薬局の有無(処方箋を持ち込める薬局)同上
休日・夜間に対応できる医療機関の有無同上
勤務地周辺の公共交通(通院に使えるか)同上

勤務地のエリア特性については、寮の立地・アクセスを詳しく解説した「リゾートバイトの寮はどんな部屋?個室・相部屋・寮費・プライバシーをシニア目線で解説」も合わせて確認すると、生活環境全体のイメージがつかみやすくなります。


常用薬の確保を出発前に準備する

住み込みで長期滞在する場合、薬の確保は事前準備が必要です。

主治医に多めに処方してもらう

慢性疾患の薬(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)は、勤務期間に合わせて多めに処方してもらうことが可能な場合があります。出発前の受診時に「○月まで住み込みで遠方に行く予定」と伝え、処方量の調整を相談してください。

勤務地近くの医療機関で処方を引き継ぐ

長期間(2か月以上)の勤務では、途中で薬が尽きる前に現地の内科を受診して処方を引き継ぐ方法があります。受診先で処方を続けられるかは医師の判断によりますが、紹介状・お薬手帳・検査データのコピーを持参すると、医師が状況を把握しやすくなります。出発前に主治医へ「現地で処方を引き継ぐ場合の準備」を相談しておくと安心です。

郵送調剤・オンライン診療を事前に確認する

近年は、かかりつけ薬局からの郵送調剤や、オンライン診療+処方箋の郵送に対応する医療機関も増えています。対応しているかどうかをかかりつけ医・薬局に出発前に確認しておくと、勤務地の医療機関が限られる場合の選択肢になります。


持病のある方に向いている職種の選び方

持病・体力の制限がある場合、職種選びはより慎重になります。「この職種なら持病があっても大丈夫」という断言はできません。ただし、体力負担の少ない職種を選ぶことは、無理なく就業を続けるうえで助けになります。

体力負担が比較的少ない職種

職種主な動作シニアへの注意点
スパ・温泉施設の受付フロント対応・鍵管理・タオル補充立ちっぱなしが少なく座れる場面がある。膝・腰の負担が比較的少ない
売店スタッフ商品陳列・レジ・案内重量物が少ない。接客経験があると馴染みやすい
大浴場・温泉清掃浴槽・洗い場・脱衣所清掃午前中集中で拘束時間が短い傾向。かがみ動作があるため膝・腰に持病がある場合は要確認
裏方・軽作業備品補充・リネン仕分け・洗い場補助接客なし・動作が単調で体力配分を予測しやすい

清掃・裏方職種の体力負担の詳細は「リゾートバイトの清掃・裏方はシニア向き?客室清掃・洗い場・リネンの実態を解説」で解説しています。

持病によっては避けた方がよい可能性がある環境

持病の種類・程度によって向き不向きが変わりますが、次のような環境は担当コーディネーターと主治医の両方に確認することをお勧めします。就業の可否はこの記事では判断できません。

  • 屋外・寒暖差が大きい環境(スキー場・高原リゾートの屋外作業。気温変化が血圧・体調に影響しやすい方)
  • 高温・多湿の環境(厨房・炎天下の屋外。心血管系に負担がかかりやすい方)
  • 長時間の連続立位(仲居・ウェイター・ウェイトレス。下肢静脈瘤・膝関節・腰椎に持病がある方)
  • 夜勤・深夜シフト(生活リズムの乱れが体調管理に影響しやすい方)

体力負担の全体像と職種選びの考え方は「シニアのリゾートバイトはきつい?50・60代の体力に優しい職種と続けるコツ」に詳しくまとめています。


60代に特有の健康上の注意点

「60代だから体力的に無理」という思い込みは必要ありませんが、50代と比べて体への影響が出やすい点があることも事実です。

総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」(2025年9月発表・2024年データ)では65〜69歳の就業率が53.6%と公表されており、同年代の半数以上がすでに働き続けています。一方で、個人差が大きいのもこの年代の特徴です。「周りが働いているから自分も大丈夫」という横並びの判断ではなく、自分の体の状態を出発点にすることが大切です。

60代のリゾートバイト全般(採用状況・体力面・ブランク)については「60歳以上でもリゾートバイトはできる?60代の採用・体力・健康の不安に答える」でまとめています。


よくある質問

Q. 持病があることを派遣会社に伝える必要はありますか?
A. 義務ではありませんが、持病や服薬の状況を登録時にコーディネーターへ伝えることで、体力負担の少ない職種・通院しやすい勤務地・シフトへの配慮を受けやすくなります。就業開始後に体調変化が起きた場合のサポート体制も確認しておくと安心です。伝えるかどうかは本人の判断ですが、伝えないまま就業すると職場側が対応しにくくなる面があります。

Q. 常用薬は住み込み先でも確保できますか?
A. 通常の慢性疾患薬(高血圧・糖尿病・コレステロール等)は、勤務地近くの内科で処方箋を受け取り調剤薬局で入手できるのが一般的です。ただし受診先での処方継続は医師の判断により、勤務地が山間部・離島の場合は医療機関が限られることもあります。主治医に「住み込み就業中の薬の確保」について相談し、多めに処方してもらう・郵送調剤を活用するといった準備を出発前に整えておくことをお勧めします。

Q. 定期的な通院が必要な場合、勤務シフトに配慮してもらえますか?
A. 通院の頻度・曜日の希望を登録時にコーディネーターへ伝えることで、シフトの調整を求めやすくなります。ただし通院日に必ずシフトが空けられるかどうかは勤務先によって異なります。通院頻度が月1回程度であればシフト調整の相談がしやすい場合がありますが、必ず対応されることを保証するものではありません。週複数回の頻繁な通院が必要な状況では、短期・週数日勤務など柔軟な条件で探すことを含めて検討するとよいでしょう。

Q. 出発前に主治医に相談する必要はありますか?
A. 就業可否の判断を含め、主治医への相談は出発前に行うことをお勧めします。特に「住み込みで環境が変わること」「体力を使う職種を選ぶ予定であること」「薬の補充方法」の3点を相談しておくと、先生から具体的なアドバイスを受けやすくなります。リゾートバイトを勧めるかどうかの判断は主治医にしかできません。


まとめ

  • 持病・通院がある方は、出発前に主治医へ相談することが最初の一歩。就業可否の判断は医師にしかできない
  • 派遣会社のコーディネーターへ持病・服薬・通院の状況を伝えると、職種・勤務地・シフトへの配慮を受けやすくなる
  • 勤務地周辺の医療機関・薬局の有無は事前にコーディネーター経由で確認する。山間部・離島は特に要注意
  • 常用薬は多めの処方・郵送調剤・現地医療機関での引き継ぎを出発前に準備する
  • 体力負担の少ない職種(受付・売店・裏方・軽作業)を選ぶことが、安定した就業につながりやすい。ただし職種の可否は主治医と担当者に確認する

持病や通院があることは、それ自体で就業をあきらめる材料にも、無条件で大丈夫と判断できる材料にもなりません。持病の種類や状態によっては見送る判断もあり得るため、まず主治医に相談したうえで、事前に確認すべき項目を一つずつ整理していくことが大切です。確認すべきことが整理できたら、派遣会社への登録・コーディネーターとの相談が具体的な次のステップです。

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